逍遥

2015年06月20日

草雲便りNo.20:なき虫 Σ(ノд<)

昨日は半袖ではちょっとヒンヤリかなぁ…という1日になりましたが、今日はまた暑くなるとか……体調管理が本当にムズカシイです(~_~;)



「蝉時雨(せみしぐれ)」という、多くのセミが一斉に鳴きたてる声を時雨の降る音に見立てた、なんとも美しい表現の日本語がありますが、これって涼しい山中ならまぁ許せるというか風情がありますが、アスファルトアッチッチ!な都会だとイライラ倍増するばかりですよね(ーー;)


「蝉時雨」は夏の季語ですが、本を読んでいたら「春蝉」という文字がありました。夏期講習でなくて春ゼミかよ~!なんてアホなことを考えてしまいましたが(;^_^A 季節にさきがけ最も早く鳴き出すセミで、赤松の林に棲息し、4月から6月にかけて鳴く声は松風のよう……とありました。ですから松蝉とも言うようです。形は小さめで「春の柔らかい情感をまとっている」という表現がありました。

………しかし、どんなに素晴らしい形容でもセミが嫌いな人には「それがなんなのよ(`Δ´)」でしょうね~私もマジマジ見たくはないですが……折り紙でセミを折るのはキライじゃないです←ナニかが違う~(ヾ(´・ω・`)



『欲情やとぎれとぎれに春の蝉』(桂信子)

『春の蝉迷ひゐしこと目覚めさす』(朝倉由美)



この2句のなんともセクシーなこと( 〃▽〃) 最初の句などせつない「女のため息」というか閨(ねや)でのあんなことやらこんなことやらが浮かんでしまうおやぢですヾ(^^ヘ)これが夏のセミだと淫靡さのカケラもないですね……猥雑という感じ。


『春蝉や学僧ひとり逍遥す』(水原秋櫻子)


こちらの句には勝手に恋に悩む若僧が苦悶の表情で松林を歩く姿を想像してしまいます……アタマの中がカビだらけでスミマセン(;´д`)



さてさて、秋になると♪あれ松虫が鳴いている~とかなりますが、なんと!!バッタも意外と多くの種類が鳴くそうです(°Д°) 後ろ足の腿(もも)を、前バネにこすりつけて鳴く種類が多いとか。トノサマバッタ、クルマバッタ、クルマバッタモドキ、カワラバッタは、この方法で鳴くらしい……また、飛んでいるときに「パタパタ」とか「キチキチ」という音を出すバッタも(;゜∇゜) ショウリョウバッタやトノサマバッタ、クルマバッタは、飛びながら音を出すなんて……知らなかった!


そして名前もおそろしや……な「クビキリギス」は4月から6月にかけて、街路樹の植え込みや河原などで「ジーーー」と甲高い声でうるさく鳴く虫。ミミズが鳴くときいたのでずっとミミズだと思っていたけれど、もしかしてコッチだったかも。鳴く時間帯は夕方暗くなる頃から22時くらいで、鳴くときは周辺に居る仲間と共に一斉に鳴くので、たくさんいる場所ではかなりうるさく感じるはず……。


キリギリスの仲間では、数少ない草食性なのに気が荒く、攻撃的Σ( ̄皿 ̄;; 捕まえると、大きな鋭いキバで噛みつきに来ます。噛まれると非常に痛くなかなか離してくれないので、無理に引っ張ると噛みついたまま自らの首がちぎれてしまうことからこの名前が付いたそうです……ヒェェ~((((;゜Д゜)))



暑くなると肌の露出が多くなりますが、ヘンな虫に刺されて泣かないようにしっかり予防対策をしておこうと思いました( ̄0 ̄;)



皆さま、どうぞ爽やかな土曜日をお過ごし下さいませ(´ー`)ノ





rohengram799 at 08:49コメント(10) 

2014年05月06日

浮き雲便りNo.1:逍遥の季節

ゴールデンウィークも今日でオシマイ、次の祝日は7月の「海の日」までないのかな? カレンダー通りに休めない人もたくさんいるでしょうから、あまり連休とか祝日を増やして欲しくないですわ( ̄~ ̄;)


八十八夜も立夏も過ぎたのに、肌寒い1日でしたね。5月はアツい!記憶があったので、涼しくなろうと『5分で読める!ひと駅ストーリー 冬の記憶 西口編』(ショートショート・アンソロジー)を読んでいたのですが、手袋が欲しくなってしまった(笑)まだ半分も読んでいないのですが(27作品ある)大泉貴さんの『スノーブラザー』が今のところイチオシなので、本屋さんで見つけたら立ち読みして下さい(´∇`)


この本の前に『逍遥の季節』(乙川優三郎)を読みました。乙川さんの時代小説は叙情的で好きなワタクシ、作品内容についてはこちらをお読み下さい。


http://blog.goo.ne.jp/kisawai_2007/e/78647a67a7eff53763b4e43a2b01eb2d



タイトルの《逍遥(しょうよう)》、気になりながらも特に調べずにいたのですが、読み終わってから検索してみたら「気ままにあちこちを歩き回ること。そぞろ歩き。散歩。」とありました。そんな意味があったのか~「逍遥」ときくと「坪内逍遥」がうかんで、実は彼をめぐる女たちの物語かと最初は思っていました( ̄▽ ̄;)


坪内サン、「春のやおぼろ」「春のや主人」などの別名もいくつか持っていたようで、俳句も詠んだとか。残念ながら彼の作品は見つけられなかったのですが「朧(おぼろ)」は春の季語なんですね。


なんだか月初めから気もそぞろ、落ち着きなくワサワサした毎日だったので、今月の記事タイトルは「浮き雲便り」にしてみました。坪内サンと同世代の二葉亭四迷の『浮雲』から今月の記事タイトルを思いついたワケではないのですが(;^_^A テンポよく記事をUPしていけるように頑張りたいと思います。


今月もどうぞよろしくお付き合い下さい(^^)





rohengram799 at 22:50コメント(6) 
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