金柑

2021年07月08日

細蟹雲便りNo.9:忘れていいの…… ?

「キンカンナマナマ」という金沢弁があるとか。雪道がかたく凍ってツルツルになっている状態のことで、金柑の皮は新鮮であればあるほど表面がつるつるしていることから 「金柑生生」になったらしい。ツルツルしているものって他にもあるような気がするけど、雪に太陽の光が反射するとキラキラまぶしいので、そのあたりも含まれているのかな?

もともと「踏み固められた新雪」だった「キンカンナマナマ」という話もありましたが、使うのは80代以上の方が多いようです。新しく生まれる言葉もあれば、知らぬ間に消えていくものもたくさんあるのでしょうね。



さてさて……タイトルの「忘れていいの」は小川知子さんと谷村新司さんの歌の話ではありません(^_^;)

https://sp.uta-net.com/movie/66145/


買い物に出かけて必ず1つは買い忘れがあるこの頃……杉山平一さんの『生』という詩を知りました。



ものをとりに部屋へ入って

何をとりにきたか忘れて

もどることがある

もどる途中でハタと

思い出すことがあるが

そのときはすばらしい



身体がさきにこの世へ出てきて

しまったのである

その用事は何であったか

いつの日か思い当るときのある人は

幸福である



思い出せぬまま

僕はすごすごあの世へもどる



忘れてもいつか思い出す……いつか、は人によりけり何でしょうけれど、思い出した時には心身が一体化して自分が考えている以上に「生きている」実感があるのかも? いろんな大切なものを置き忘れたことに気がついて、それを取り戻すためにまた人は生まれて来るんでしょうかねぇ?



「一月十七日暁闇」という作品もありました。

https://www.artm.pref.hyogo.jp/bungaku/jousetsu/book/b4553/


”イギリスの放送は
神戸とは神の戸口の意味だと解説した
見るがよい
戸口には早くも光が見えてくる”


神戸ルミナリエを思い浮かべました。

https://www.kobe-luminarie.jp/




rohengram799 at 18:30コメント(2) 

2016年02月18日

凍雲便りNo.7:猫眠る

『猫眠る金柑ほどの月の下』(大木明子)


この俳句に詠まれた猫、私の中では黒い猫で、日本画のイメージなんですが、皆さまはどんな光景を想像されるでしょうか? ちなみに季語は「金柑(秋)」で「猫眠る」ではないハズ……「山眠る(冬)」はありますが(^^;)



にゃん×3の猫の日(2月22日)にはまだ早い……ですが、昨日(2月17日)がイタリアでは「猫の日」だったと立ち読みした雑誌に書いてありました。


猫関係の専門雑誌が呼びかけて制定。ラテン数字で17はVIIXと書くため、アナグラムでVIXIになる。つまり生きるの過去形→「私は死んでいる」の意味になる。←「お前はもう死んでいる」のケンシロウが浮かんできた! 「猫は7回生まれ変わる」→「不死身の動物」という俗説に準じこの日に決まったらしいです。イタリアというと長靴の形をした国で自然と『長靴をはいた猫』が浮かんできます←しかし内容は知らない!


そして11月17日は「黒猫の日」。迷信により、年間6万頭以上が虐殺されているので動物愛護団体AIDAAが主体となり「黒猫の日」のイベントが開かれたそうで……イタリア人は猫が好きなのか迷信に惑わされやすいのか、なんだかよくわからない(;´д`)


ベルギーでは5月9・10日が『猫祭りの日』だそうで……こちらは19世紀の初めまであった、高い時計塔から黒猫を投げ落として殺した(;゜∀゜)「猫の水曜日」といわれる行事が元に……暗い歴史を忘れず、彼らを悼んでこの祭が行われるようになったと言われるそう。高い塔から黒猫のぬいぐるみを投げ争奪、手にしたものは幸運を得るらしいです。猫好きもそうでない人も殺到しそう~恐いな((((;゜Д゜)))




2月も半分過ぎてしまいましたね。しばらくノドがイガイガしてセキも出ていたのですが、普段薬を飲まないからか、市販の咳止めを飲んだらすぐよくなりました(笑) 一応まだ寝る時もマスクをしています。皆さまもお身体に気をつけて下さいませ。






rohengram799 at 17:00コメント(6) 
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