雑草

2018年04月21日

清和雲便りNo.21:雑草

4/21読売新聞・編集手帳に


いろいろな学会があるものだ。米国には「雑草学会」という研究者の集まりがあって、雑草は次のように定義されている。〈人類の活動と幸福・繁栄に対して、逆らい、妨害する植物〉


とあり、雑草学会を検索したら日本にもありましたわ。「雑草」というと、米国の定義のように考える人も多いのだろうけれど(名前がちゃんとある植物だって、場所によってはジャマで草むしりの対象になるけどね)明治33年に生まれ、平成2年に鬼籍に入った、北川冬彦( 社会的な関心が強く、尖鋭な批評的直感と暗喩の方法をもって、戦争の悲惨さなどを訴える詩を作った)という人の『雑草』という作品は、除草しないで欲しいと思いました。




 『雑草』 (北川冬彦)           


雑草が

あたり構わず

延び放題に延びている。

この景色は胸のすく思いだ、

人に踏まれたりしていたのが

いつの間にか

人の膝を没するほどに伸びている。

ところによっては

人の姿さえ見失うほど

深いところがある。

この景色は胸のすく思いだ、

伸び蔓(はびこ)れるときは

どしどし延び拡がるがいゝ。

そして見栄はしなくとも

豊かな花をどっさり咲かせることだ。




rohengram799 at 23:13|PermalinkComments(2)

2013年02月19日

らくだ雲便りNo.5:知らない人の車には乗らない!!

今日は雪もチラリのお天気でしたね。買い物に出かける時には雨も降っていなかったのですが、買い物を終え、店から出たら雨が…(´д`)


一応ビニール傘を持っていたので「ぼちぼち帰るか~」と思ったら誰かが私を呼んでいる?スーパーの前で道を聞くとは珍しい人だな~と思ったら、車の窓を開け「乗っていかない?向こうでしょ?」みたいなことを言う女性がいた……えっと…私はアナタが誰なのかわからない…(~_~;)私は人の顔も名前も覚えられないタイプで、よほど特徴があるとか長くお付き合いがない限り「どちらさま?」なのですわ…今日の方は全くわからなかったので(専門学校の時の同級生に似ていたんだけど、彼女は千葉にはいない)にこやかに(曖昧に微笑み)ご辞退致しました。本当に誰なんだろ!?


家に戻りオタ息子にこの話をしたら「知らない人の車には乗らない!!」と真顔で言われました……だから歩いて帰ってきたじゃないのさ~(ToT)


こんなワタクシでいいのかと反省してしまう河野進さんの詩があります。



『雑 草』


どうぞ庭の草はそのままおいてやって下さい
どんな草でもきれいな花が咲きます
そう言って雑草をひかせなかった母
小さい孫たちにもたのんでいた母
雑草だけで充分たのしかった母
草花のように素朴な母でした



私の場合は「妄想だけで充分たのしかった母/酔っぱらいのように始末に終えない母でした」と語られそうです。河野さんの母上は「白い割烹着がよく似合うお母さん」という気がします。いつもおだやかで春風みたいな人だったんだろうなぁ。




rohengram799 at 23:31|PermalinkComments(10)
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