飯田蛇笏

2020年01月06日

献春雲便りNo.6:女郎花

冬晴れや次ぐ訪客にゆめうつつ


飯田蛇笏の句のように、新年のご挨拶に対応したり出向いたり……と忙しい皆さまも多かったことでしょう。お疲れ様です! そして今日からお仕事の方も……週末はまた三連休になるので、いつまでも生活リズムが戻らないかもしれないですね。


明日は人日。七草粥を召し上がりますか? もう年末からスーパーにはフリーズドライの七草粥の具(?)が「買ってちょーだい!」と目立つところに陳列されていましたし、年明けには七草粥セットも登場。ついでに恵方巻の予約チラシも( ̄0 ̄;)

ご馳走どころかモチを食べることもない我が家では(ノドにつまりそうでイヤらしい)七草粥を食べて胃を休める、なんてこともありません(-_-;)


春の七草、秋の七草は知ってきますが、夏と冬もあったとは驚きです。四季が豊かな日本ならではの発想でしょうか?


【夏の七草、冬の七草】
http://blog.livedoor.jp/hsnemu/archives/3752225.html



そうそう、秋の七草のひとつの女郎花(おみなえし)が能にあることをコチラの本の中で知りました。

ほおずき灯し 江戸菓子舗照月堂 (時代小説文庫) >> https://bookmeter.com/books/14553006


【女郎花 】
https://www.hana300.com/ominae.html


【能 女郎花】http://www.tessen.org/dictionary/explain/ominameshi



では、皆さま、どうぞよい1週間を♪(o・ω・)ノ))



rohengram799 at 06:00コメント(8) 

2018年10月03日

稲熟雲便りNo.5:秋の『怪談』

小池真理子さんの『怪談』(集英社文庫)を読みました。秋に怪談というと、飯田蛇笏の「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」みたいに、季節外れのもの悲しさみたいな喪のを感じますが、どちらかといえばファンタジーに近いかも?


「岬へ」「座敷」「幸福の家」「同居人」「カーディガン」「ぬばたまの」「還る」・・・稲川淳二さん的な、正統派(?)ホラーというより、人間の心が造り出した「なにか」を書いているように感じました。怖いことは怖いのだけれど。特に「カーディガン」はアヤシイものの正体がわからない不気味さ、でも気になって引き付けられつてしまうところとか、ヒャー!でしたね。


私が1番好きなのは「還る」です。昭和16年生まれの女性が語る、還暦をむかえるまでのいろんな嬉しいこと、悲しいこと、出逢いと別れ。



愛したり愛されたり、求めたり失ったり、泣いたり笑ったり、魂と呼んでもいいのでしょうけれど、一刻の休みもなく、井戸を掘り下げていくようにして、自分の意識の底の底を掘り続けていた人の心が、そんなに簡単に消えてなくなってしまうものだとは、どうしても思えなくて。いい年をしておかしいかしら。(p249)



死んだというのに、やっぱりまだ心は生きているのね。その心に衣装をまとって、粘土細工みたいに顔やら姿かたちやらを作って加えて、そうやってあちら側の世界から死者はもどってくるのね。あちら側の世界とこちら側の世界はいつも、目に見えないところでつながっていて、そのつながっていることに気づくことにできた人だけが、還ってきた人と再会を果たすことができる……そんなふうに思います。(p281)



東雅夫さんの解説もよかったです~お盆やお彼岸の時期に読みたくなる作品のひとつですわ。


https://blog.goo.ne.jp/tetokosan/e/265a5409623a3f2ddefa6d1b8623a5fa


rohengram799 at 11:10コメント(2) 

2017年11月19日

霜見雲便りNo.19:秋蛍

新聞の読者投稿の文芸欄に秋蛍の句がありました。もう「秋」とは言えない、コートにマフラーの気温になっていますが。「冬の蛍」は森進一さんの歌になってしまうし・・・好きだけど難しくて歌えない(笑)


『またひとつ星に吸われし秋蛍』
(習志野市・吉田信雄さん/読売新聞11/7の地方版)


選者は上田日差子さん。評に「秋蛍は平家蛍であることが多いという。」とありました。コメボタルとも呼ばれているそうですね。ヘイケボタルも諸説ありますが、ゲンジボタルに比べて小さいのが名前の由来でしょう。源平合戦で最終的に負けたのは平家ですし。そういえばモーニングで連載していた義経が主人公の漫画が終わってしまったわ。この漫画では義経と徳子が恋仲になっていました。

かわぐちかいじ「ジパング 深蒼海流」
http://morning.moae.jp/lineup/143



秋の蛍というと芥川龍之介の死を悼む、この句を思い出します。


「たましひのたとへば秋のほたるかな」(飯田蛇笏)




また1週間、元気に頑張りましょうo(゚▽^)ノ




rohengram799 at 11:45コメント(4) 

2016年07月04日

布雲便りNo.4:ムシムシしますね…!?

今日はアメリカの独立記念日でしたね。7月4日が土曜日なら金曜日が、日曜日なら月曜日が休みになるとどこかで読んだ記憶があるけど、本当かしらん? 

昨日の読売新聞の書籍紹介記事に『中国 虫の奇聞録』というのがありました。「中国文明の中で大きな役割を果たしてきた虫の中から、権力の証であるセミ、悲恋を彩るチョウ、パラレルワールドの主役であるアリ、霊力をもつと信じられたホタル、富裕層に珍重されたハチ、為政者の徳を象徴するバッタの6つを取り上げ、歴史・文学・美術・生態観察・昆虫食の逸話も交えて自在に語る、虫から見た中国文化論」だそうです。

エピソードがいくつか紹介されていましたが、セミは再生や権力のシンボルで、死者の口には合蝉(がんたん・玉石)を入れて埋葬したそうです。どんなものか全くわかりません。皇帝の冠正面にはセミ飾りがつけられたそう……。なんか……ダサい気がする……(-""-;) 「柳に蝉刺繍」の名古屋帯の画像を見たのですが、セミって柳にくっつくものなんでしょうか? ユーレイもセミがいたらビックリしそうです(◎-◎;)

出版社のサイトを見ると目次があり、そこには「セミがとまると出世する」「絵画のなかのセミ」「グルメが愛した食材」「夜泣きの特効薬」「虫愛づる宮女たち」などの項目が( ̄0 ̄;) セミを食べる(゜д゜)……さすが中国です!

蟻〈アリ〉は「アリの霊力」「アリの恩返し」「最古の食用昆虫」……やっぱり食べるのか! そして「かどめ正しいケンカ好き」とあって“かどめ”ってなぁに('_'?)と思ったら《廉目(かどめ)》と書いて理屈とか筋道という意味だそう。

蛍〈ホタル〉は前に書いたことがある「腐草、蛍となる」(閑雲便りNo.16:まるごとメロン(;゜∀゜)!!)や『たましひのたとへば秋のほたるかな』(飯田蛇笏:「芥川龍之介氏の長逝を深悼す」という前書があります)のような「たましい、化してホタルとなる」や「ホタルの光で本は読めるか」など。

下記サイト記事には表紙しか載っていなかったので、中身はどんな感じかわかりません。へんな写真とかリアルな挿し絵とかなければ、ちょっと手にとって立ち読みしてみたい本ではあります(´∇`)
http://www.taishukan.co.jp/book/b238170.html




rohengram799 at 23:54コメント(4) 

2016年04月29日

暮雲便りNo.32:華麗なる「ばら」族

今日は「肉の日」「昭和の日」……昭和と肉が結び付くと「ごちそう=スキヤキ」になってしまいます(笑) タイトルの「ばら族」は「ばら肉大好き!一族」ではないのですが(; ̄ー ̄A



『薔薇園一夫多妻の場を思ふ』(飯田蛇笏)


う~ん、石部金吉みたいな句しか作らないと思っていた蛇忽がこんな句を……まぁ自分が好きな作品しか見ていないので、ちょっとオヤジっぽい作品にビックリしたというところですかね( ̄▽ ̄;) 「ばらえん」ではなく「そうびえん」と読んで下さいませ。


薔薇って艶やかな女性や可愛らしい女性、いろんな女性像を連想しますが(品種も女性名が多いような…)ナゼある人たちは「薔薇族」と呼ばれるのかしら……( 〃▽〃)



「綺麗な薔薇には刺がある」とはよく聞きますが「綺麗な男にゃ罠がある」って知っていました!?


こちらも、あんなに母を慕う詩やなんとも言えない哀感のある「小さい秋見つけた」のサトウハチローさんが作詞したとは……とビックリしてしまった『麗人の歌』に出てきます。


♪ぬれた瞳とささやきに
ついだまされた恋ごころ
きれいな薔薇にはとげがある
きれいな男にゃ罠がある
知ってしまえばそれまでよ
知らないうちが花なのよ


美人がイケメンのダメ男に騙されてヨヨヨ……なんて俗っぽい歌詞なんでしょう( ̄~ ̄;) YouTubeで聴いてみましたが、なんとゆーか……昭和初期感たっぷりでしたわ。



「麗人」ときいて、男装の麗人・川島芳子さんが浮かぶか、オスカル様を思い出すか、美輪さまのサイト「麗人便り」が出てくるか、本屋のアララな雑誌じゃないの(≧▽≦)と赤面するかは人それぞれでしょうが、この言葉は女性にしか使わないそうですね。「女装の麗人」とか確かにきいたことがない……女装して美しい男性はなんと言えばいいのかしら? good-looking('_'?)



女性の美しさを表す言葉はいくつかありますが、それぞれこんな解説(?)がありました。
「美人」が、最も一般的で、広く使われる。
「美女」は「美人」よりも色っぽく、あでやかな語感を伴う。
「佳人」は、口語ではほとんど使わない。美しく、上品で感じの良さもそなえている女性。
「麗人」古めかしくやや大げさな語。口語ではあまり用いない。しかしそれだけに、近寄り難いような美しさ、雰囲気を含む語。
「別嬪」の「別」は、特別の意で、とりわけ美しい女性をいう。しかし、身近なきれいな人のことをいう、やや俗っぽい言い方。
(出典:類語例解辞典)



どれもフムフム納得してしまいますが、外国語でもこんな風に使い分けしているのかしらん? beautiful,pretty,lovely,cute……あとhandsomeも? handsome womanとか男前!な女性のことかしら? そして美人を表す方言もきっとあるんでしょうね(´∇`)





rohengram799 at 09:36コメント(2) 
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