黒川雅子

2016年08月09日

乗雲便りNo.9:ひまわり

『離れ折紙』(黒川博行)を読んでいます。カバーが黒川雅子さんという方が描いた「いにしえを舞う 京都嶋原振袖太夫」でとても華やか! 表紙とタイトル買いですね(笑) 作者は、芸大卒業、高校の元美術教師という経歴を持っています。


ガラス工芸、日本刀、浮世絵などの美術品を題材とした美術ミステリー6編。連作なのかと思いましたが、そういうわけでもなく……京都にあるという架空の洛鷹美術館の学芸員である澤井、館長で澤井と同じマンションに住む河嶋などの人物は、重なって登場する場合があります。 澤井は美術取引で小金を儲けようとしていつも失敗するという……欲を出しすぎたらダメですね(^o^;) 最初は『ギャラリーフェイク』のフジタみたいな感じかと思ったら違いました。(サバ雲便りNo.3:心・美眼)


パート・ド・ヴェール(ガラスのやきもの)とかはじめて知りましたし、タイトルの「離れ折紙」は刀剣鑑定の家系である本阿弥家が極めをした鑑定書が、本来セットになっているべき刀剣と離れてしまったことを言います。持ち主が死んで遺族が折紙のことなど知らずに刀だけ売ってしまったとか。刀については父がすきだったので、多少は理解出来ましたが、全く知らない人には鑑定の仕方とかどこのことを指しているのか、丁寧に書かれていると思いましたが、わからない部分が多いかも。父を思い出す作品でしたが、キツネとタヌキの化かし合いみたいで、ああ、ウチのお父さんもお金をムダにしてたに違いない(ーー;)という気持ちになりましたわ。




『ひまわりはあなたに渡す長崎忌』(満明寺鷹さん)


山梨の北杜市明野は、南アルプス、八ヶ岳などに囲まれ、1年を通じて日照時間が全国一と言われていて、広大なひまわり畑が有名です。供花にはハデすぎるかもしれませんが、空の上から黄色はよく見えるでしょう。花たちもまた空を見上げて咲いています。


古くて美しいものが長く人々に愛されるように、いつまでも亡き人々に想いをよせて、おだやかで美しい年月を次世代に受け継ぐことができますように。



追記:黒川雅子さんは黒川博行さんの奥さまでした! 舞妓さんとかたくさん描かれているので、花柳界では有名な画家のようです。
《黒川雅子のデッサン  BLOG版》 
http://masakuro.exblog.jp/





rohengram799 at 12:20コメント(16) 
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